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派遣社員のスタンス

派遣社員を採用する理由について考えてみましょう。

下のグラフは各産業別に見た派遣労働者を就業させる主な理由と傾向を示したものです。
企業が派遣社員を就業させる主な理由として
  • 欠員補充
  • 必要な人員を迅速に補充できる
  • 一時的、季節的な業務量の変動に対処する為
 などが挙げられています。
企業側にとって労働者の一時雇用は長引く不況での合理的な経費削減対策であり、派遣労働者は必要な時に必要な分だけ迅速に雇い入れられる人材です。
景気回復の兆しが見えない現在、今後、転職によって派遣労働者が増える傾向は更に高まっていくのではないでしょうか。
少々極端過ぎるかもしれませんが、このままいけば近い将来、日本の労働者の主な就業形態は、一部の一般正社員を除き、一定期間毎に企業~企業へ渡り歩くmigratory bird worker(渡り鳥的な労働者)となる時代が来ないとも限りません。
かつてのバブル経済の終わりを誰が予測出来たでしょうか。
誰もが延々と続くと信じられていたのです。
派遣労働者は、企業側にとって合理的な存在ではありますが、派遣切りや契約の打ち切りなどによって、多くの人達が職を失う事が社会問題となっている事や、厚生年金制度や雇用保険が適用されない派遣労働者(雇われる側)にとっては不安が付きまとうというのが現状です。


参照元:厚生労働省統計 派遣労働者実態調査