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わたちたちが求めるもの

ワークシェアリングという働き方が注目されはじめています。
ワークシェアリングとは、労働時間を短縮し業務の合理化を図る事です。。
現在、我が国でワークシェアリングを採用する企業はまだ少なく、主にリストラ対策(緊急避難型)として行われています。
ワークシェアリングによって、仕事を細分化する(一人で行ってきた業務を数人に分け、仕事を分けあう)事で、雇用を維持させる事が目的とする社員の事を思う企業側にとって苦肉の策と言えるでしょう。

これによって、労働者は雇用が維持される反面、労働時間の短縮(場所によっては週休3日などもある)に伴い給与が減額される問題が出てくるので、生活を維持させる為には、やむなく他の仕事(アルバイト先)を探して掛け持ちで働かざるを得ないなど、ワークシェアリングに対する考え方はネガティブなのが現状です。
しかしヨーロッパ、特にオランダはワークシェアリングの先進国と呼ばれ積極的に採用されています。
労働時間を短縮する事により、多様な働き方が選べるという考え方です。(多様就業型)
日本でも、短時間労働(1時間~3時間程のパート)が可能な企業も一部で見られる様になってきてはおりますが、まだまだ非正規労働者を取り巻く環境は厳しく、賃金が低い事や、育児休暇が設けられておらず、産休すると雇用を解除されてしまう事などと言った、育児しながら働く女性にとって大きなの問題となっています。
オランダでは、育児によってフルタイムで働く事が困難な女性にワークシェリングは有効に活用されており、労働時間の規制や、同じ労働時間でも個人によって賃金が異なり、一定の水準を上回れば、その分賃金が加算されるなど、細かくランク分けされるといった制度が設けらているのが特徴です。
又、スウェーデンでは政府によって福祉制度の充実が図られています。
消費税は25%に上りますが国民から不満は出ていません。それどころかむしろ皆進んで納税する傾向にあります。
それは、税金は自分に対する投資(貯金)という考えを国民一人一人が持っているからです。
それと言うのも、貯蓄を蓄える必要性を感じさせない程の充実した福祉制度によって、老後は安心して暮らせるという、政府に対する強い信頼感があるからだと言われています。
しかしながら、かねてより続く不況に伴う我が国の厳しい雇用情勢(生活環境)で、これから先(近い将来)に対する生活の不安や、老後の不安など、不安だらけの世の中で、私達が今、最も必要とし、求めるのは「安心」ではないでしょうか。